AI禁止のイラスト投稿プラットフォーム『notAI』が本日事前登録開始
株式会社CAEN(東京都渋谷区、代表取締役:大森翔吾)は、AI生成物を禁止したイラスト投稿プラットフォーム『notAI』の事前登録を本日5月27日に開始し、特設サイトをオープンいたしました。
『notAI』は制作過程のタイムラプス動画を添付することによりAIイラストではないことを証明する新しいイラストプラットフォームです。このサービスでは、AIイラストを取り巻く問題に対して「棲み分け」を提案します。
開発の背景
2022年7月頃に登場した画像生成AI「Midjourney」や「Stable Diffusion」により、専門知識を持たない方でもAIを用いた画像生成が可能になりました。
一般利用が可能になったことで、「AI絵師」やAIイラスト専門のプラットフォームが急増し、同時に以下の問題が顕在化しました。
- インターネット上のイラストを無断で学習・盗用し、AI生成物として利用されることで、イラストの権利が侵害されている。
- LoRA技術により、AIを特定の絵柄に特化(ファインチューニング)させることで、特定のクリエイターの作風に酷似したイラストを生成できる「絵柄の盗用」。
- AI生成ではないイラストが、AI生成物であると疑われる。
- AIがイラストを短期間で大量に生成できるため、既存のイラストプラットフォームにAI生成イラストが大量に投稿され、検索結果がAI生成物で埋め尽くされる。
弊社は、これらの社会的問題の解決策として「棲み分け」を提案し、AIではないイラストのみを扱うプラットフォーム『notAI』の開発に至りました。
サービス概要
『notAI』はAI生成物ではない作品のみを扱うイラスト投稿WEBプラットフォームです。
notAIでは、イラスト制作過程のタイムラプス動画を使って「AI生成物ではない作品」であることを証明します。制作過程を示す動画を添付することで、その作品が「人間によって制作されたものである」ことが明確になります。
この度、2024年中旬のβ版リリースに先立ち、特設サイトを公開し、事前登録を開始いたします。
サービスの特徴
AI生成物ではない作品のみを扱う
AIを用いてイラストを生成する際、「人間がプロンプトを入力」→「AIが一枚絵を出力する」という流れが一般的です。最近では、画像データからもAIが画像を生成できますが、どのケースでも「AIが一枚絵を出力する」ことは共通しています。
つまり、人間がイラストを制作する際の「制作過程」が、AI生成物には存在しません。
そのため、notAIでは制作過程のタイムラプス動画を必須とすることで、全ての作品が「人間の手によって制作されたものである」ことを保証します。
制作過程のタイムラプス動画の添付が必須
「CLIP STUDIO PAINT」や「アイビスペイント」などの主要な制作ソフトは、標準で制作過程のタイムラプス動画に対応しています。ユーザーは簡単に制作工程を動画にできます。
notAIでは全作品にタイムラプス動画の添付を必須とすることで、「AI生成物ではない作品のみ」で構成されるプラットフォームを実現します。
作者の意図を作品に添える
notAIで扱う作品は全て人間の手によって作られたものです。そこには必ず作者の「意図」が存在しますが、AI生成物にはそれが欠如しています。
そのため、notAIは「作品に対する作者の意図」を重視し、「解説」や「こだわり」を付与できるようにして、人間の創造性を際立たせます。
AIによる無断使用から保護する
notAIでは、AIによる作品の無断使用を防ぐために、ウェブスクレイピング対策として、アクセス制御やレート制限、右クリック禁止などのコピー防止措置を実装予定です。また、AIによる無断学習を防ぐため、イラストにノイズを加える(例:Mist)技術の導入も検討しています。
「notAI」は2024年中旬のβ版リリースに向けて準備を進めており、現在特設サイトにてβ版先行アクセス権の事前登録を受け付けております。
事前登録特設サイト(事前登録は現在停止しております。)